2005年5月8日     連休ラストは、雨飾山ではまってしまいました

連休最後、山スキーがもうできなくなってしまいそうな雨飾山へ行くことにした。

尾根スジから頂上斜面に出るところで、すんなりいけそうなのですが、この先藪の切れるところで、雪がすっぱり切れてました。迂回すればいいのですが、石松は、ここで撤退です。

雨飾キャンプ場駐車場から左のA1地点に向かって、小さな沢を登ります。A2ピークには登らずの沢をA3ピークをめざしてブナ林を急登しました。
 A3から雪の残った細尾根伝いにA5まで行って、A5からA6までの急斜面を登っていくコースをねらいました。

年前は、5月3日に行きましたが、夏道で登って、無事A6ピークまでいけたので良かったですが、今回は、冬コースで
はまってしまいました。

A1まで緩い沢を登っていきます。右斜面は、ブナ林でところどころ雪がはげてます。どこからA3ピークにとりつこうか、斜度のゆるいところをさがしながら登る。

結構急な斜面を登りながら高度をかせぎました。
 A2ピークに向かったほうが斜度が緩そうですが、A3ピークを直登するコースを選びました。ブナ林の中を迷わず、いけるのはGPSで位置確認をしながらなので、安心です。石松地図の地形から現在位置を判断するのは不得意です。

ようやくA3ピーク到着、8時にスタートして、9時半ですので、結構時間かかりました。急斜面をステップをきりながらジグザグに登ってきたので、1150mの駐車場から1500mのA3地点まで350mを1時間半かかってます。

A3ピークから、細い尾根に沿って頂上斜面まで登ります。雪庇はつぶれて右側に雪の小道を造ってくれているのですが、木にからみあって雪の小道がバランスをとっているみたいなので、あまり雪庇側で歩くと雪が崩れるかもしれないので、左の木側に寄りながら亜慎重に登ります。。

頂上斜面が見えてきました。ここまで、トレースがあったのですが、テントを張った跡があって、そこから先は、トレースがなかったので、撤退したようです。確かに、雪庇のつぶれた尾根道は足下に不安があるので、テント を背負った重荷で登るのは不安だと思います。

振り返ると、確かに細い尾根です。雪が固まっているからいいもののざくざくだったら、崩れて怖かったかもしれません。

A4地点を過ぎて、10時で1560m地点で尾根が頂上に向けて伸びているように見えた。しかし、この先がいけなかった。

1618m地点まえ登ると、雪の尾根道がばっさり切れてしまった。右に雪庇が崩れて、左に雪が残っているので、左の藪の中に入って、左の雪のある尾根道まではい上がらないといけません。スキーを担いでこの藪に入るのは危険です。しょうがないので、ここで登るのは断念して、少し下ってみました。

高度で30mほど下って、雪庇の段差が少ないところで板を履いて、ブナ林をトラバースして、東の大斜面の向かうことにした。もう少し元気なら、大斜面側から登り返して頂上をめざすのも手ですが、斜度がきついので、さらに倍の時間がかかるような気がして、ここから下ることにしました。

ブナ林をトラバースしていると、ここから一気に滑り降りてしまおうかと思いましたが、コースが明確ではないので、とりあえず、大斜面を滑って、夏道に出てから、下山コースを決めようと思いました。

大斜面に出ました。標高1569mです。今日の目標地点は、1812mですので、260m不足ですが、これから左上の斜面を登り返すと2時間くらいかかかりそうなので、やはり、滑り降りることにしました。一度、くじけると、なかなか、立ち直れません。

この大斜面を降りると夏道を横切ります。夏道に出会ったところから夏道に沿って、西に向かってトラバースして行きます。まっすぐ降りてしまうと、崖が大海川に近いところに降りてしまい、川を渡るか、絶壁をよじ登るかのひどい目に遭いますので、夏道沿いに行きましょう。2年前に懲りてます。

あっというまに大斜面を降りてしまい。登山者が2名ほど休憩していらっしゃる夏道にでました。

夏道沿いに西に向かって、最後の急斜面は、小さな沢に入って、大海川まで下ります。沢の最後よく見ると滝になってます。滝の下は、雪の下の川です。これは、危ないと、立ち止まってしまった。坪で登り返すには、下り過ぎている。坪で歩くには、スノーブリッジ上で、危ない。ここは、スキーを履いたまま目の前の右岸の崖に乗り上げて、スキーを脱いで、担いで、崖を降りるという作戦しかない。覚悟して、そろそろと目前の崖にスキーを走らす。スキーを履いていれば
万一滝に落ちても、狭い雪の下の川に巻き込まれずにひっかかる可能性があると思って何とか渡りました。、

何とかスキーを脱いで、ザックにくくりつけて、今度は、崖を降りないといけない。3mほど下なのですが、岩がぼろぼろと崩れて、足場が無い。しょうがないので、2mくらいの高さから飛び降りました。スキーとザックが岩にひっかりながら 落ちたため衝撃も少なく無事着地できました。雨飾山滑走の最後に崖っぷちから飛び降りとは、想像だにしないラストでした。雨飾山は、最後におはまるコースです。なにがいけないのかと考えると、大海川から急斜面で登り始めるので、帰りもこの急斜面を降りないといけないということです。
 雨飾山の春遅いスキーは、最後は、坪でスキーを担いで夏道を慎重に下るというのが安全です。どこまでも滑りたいなら、西へ西へぶな 林を越えて、大海川が遠くなって沢の流れが小さいところをさがして滑り降りるのがいいと思います

。大海川岸に降りて、ほっとして、またスキーを履いててくてく歩いて、駐車場まで帰った。2年前に比べゆきが多く、川にスノーブリッジが完全にかかっており、楽に帰れたのがよかった。今日の雨飾山登山者は、10人も居なかったのではないでしょうか。自動車3台くらいしか駐車場にありませんでした。