信州残雪日記その3
5月4日   乗鞍岳シュプール刻んできました。

                       

                               

                                    乗鞍大斜面 右側小刻み蝶々みたいなシュプールと手前中央も刻みました                 

 ひさしぶりに連休に、乗鞍岳へいきました。朝7:30に着くと駐車場80%埋まってました。三本滝から登るつもりでし たが、ほとんどのスキーヤーがバスに乗るみたいで、今日はバスで行くことにした。片道1100円で位ヶ原山荘まで30分の道のりです。たまには、スキーバスもいい雰囲気です。
      バスの乗客は、50代以上が半数、山スキーも高齢化している。ボーダー30%,スキー50%、テレマークも20%くらいである。バス1台に45人くらい詰め込んで3台続けて登った。下りは14時過ぎに迎えにくるそうだが、下りを乗る人がいるのだろうか。

8:10スタート、8:40位ヶ原山荘着。100人近い人がぞろぞろと山荘直上の富士見岳をめざして道路から雪面に上がる。私は、過去の経験から、道路を歩いて除雪終点地点まで行くことにした。このほうが、頂上への近道であることを知る人が少ないらしい。

 

    
近道をしたおかげでバス組と30分くらいは差がついたようだ、急斜面中腹から下の位ヶ原に大勢のバス組が列をなして肩の小屋をめざしている。早めに頂上斜面にたどりついておいしい斜面をいただく計画なので、しめしめである。
2時間かけて、朝日岳稜線に到着、今日はバスにのって位ヶ原山2350mから出発して朝日岳2960mまで600m程度の標高差しか登ってないので疲れない。稜線からの眺めは、穂択連峰と槍ヶ岳である。

正面のおいしそうな雪渓が前穂と奥穂の間の岳沢である。

 

乗鞍正面の大斜面ですが、右側は緩い斜面で多くの人はここを降りるのでシュプールが重なって自分のシュプールは見えません。そこで、この斜面の左に行けばいくほど、急になってきます。そこなら、皆さん行きたがらないでしょうから、自分のシュプールもしばらくは残るのではないだろうかと考え左の岩礁ぎりぎりのところからシュート開始、ギャラリーが結構多く、後ろから「テレマークだ」という声がした。私の姿勢は足が短い分低いので普通のテレマーク姿勢には見えないので、なんだろうと思う人が多い。

出だし数ターンは、30度もない斜面だが、そこから一気に40度近い落ち込みがあって、一瞬立ち止まってしまったが、自分のシュプールのために思い切ってつっこんだ。ジャンプ系のショートターンでスピードをおさえて刻んだが、ところどころ、氷が残っていてさすがに3000m級は未だ冬なのである。

位ヶ原を快適に滑って、最後振り返って、全景を撮ったが、私の蝶々シュプールがくっきり見えたのがうれしかった。今日の成果は上々であった。

 下まで3Km20分でおりてしまった。この十数年で一番早く上手に降りることがができたの、Happy7とファット板のおかげだと思う。