3月21日 ちょっと佐渡山のつもりがはまってしまいました。

彼岸で長野の実家に帰るついでに、午前中だけということで佐渡山へ偵察のつもりで山スキーに出動しました。
 頂上まで登るつもりはなかったのですが、登りの痩尾根がカリカリ雪で
樹間が狭いので、帰りに滑りたくなかった。昨晩、検索していたらYOUYOU信州HPで、先週佐渡山から大たるみへ降りた記録があったので、それを思い出して、降りようと思い、佐渡山頂上まで登ることにした。

頂上から北を眺めると焼山、火打山、妙高がくっきり見えました。

GPSデータをカシミールに読み込んで、Photoshopでトレースを修正して、コメントを入れてみました。
青線が雪庇です。近寄ると危険です。佐渡山から東に降りる急斜面をトラバースして尾根筋を200mほど降りてから、北へ下る樹間帯を下るコースをとりました。20度前後の緩斜面ですので、樹林帯でも丁度良いターンが楽しめますし、北斜面なので、平らなクラスト上に5cmのパウダーが載っていて久しぶりに細やかな粉雪の感触を味わえました。
しかし、1Km近くの樹林帯を下りきったところで大だるみに引き返さないといけないのだが、下りだと思っていたら、沢筋の登りであった。まだ、度読図力がないので、毎回間違ってしまう。GPSに頼りすぎで余計読図力がつかない。登山道のトレースはなく、兎と狐の足跡が沢登っている。兎の跡を追って登る。30分標高差100mを登って大だるみの平原に出て始めて人のトレースを見つけてほっとした。結局12時までに下りきる予定だったが、12時半戸隠大橋着で、急いで長野の実家に彼岸の墓参りなどをしに行った。

戸隠大橋の駐車場は、満杯で路上駐車も含めて十数台駐車していた。十数人に団体さんが出発直前であった。

林道を50分ほど歩いて、妙高との別れ道を左に折れると佐渡山、高妻、乙妻への登りが始まります。先ほどの団体さんは、妙高へ向かったようですが、写真のお二人組は佐渡山らしいです。尾根が3本ほどあるうち、一番奥の尾根までトレースがついている。それに沿って、尾根にとりつく、雪が硬くてシールを慎重にかませる。

痩尾根の硬い雪を慎重にシール登行する。下りは狭すぎて楽しくないだろうなと思うとここではないコースを探さないと思う。少し広くなったところで左にトラバースするようにトレースがあるので、その通りにいくと、左に佐渡山コルが見えてくる。

佐渡山コルを振り返ると戸隠スキー場が見えた。斜度が緩やかになってきて、佐渡山斜面に入ったようだ。ぶな林が広い間隔で並んでいる。しかし、この斜面は短い。ちょっと登ると佐渡山尾根に出てしまった。
この斜面には、テントや雪洞があって、ここをベースに乙妻山にアタックしているようです。

広い斜面をのぼり始めて10分くらいで、尾根に出た。
佐渡山頂上が見えてきた。雪庇がずっと頂上まで続いている。
 木があるところまで下がって、慎重に登っていく。
景色がどんどん良くなってきた。高妻山の右隣の三角が
乙妻山です。

山頂の雪庇の北端の方向に妙高が見える。絶景である。私が頂上で休んでいる十数分の間に7人(山3人、スキー4人)が到着、下りは、登山道を降りるそうで、私が東斜面を降りるといったら、雪庇の空いている場所を教えてくれた。

雪庇の小さいところから斜面に降りたが、35度オーバーでクラスト平面に5cmほど新雪が乗っていて斜面を切ると小さい表層雪崩が起きている。斜度が小さい尾根すじに逃げて振り返るると、佐渡山雪庇帯がくっきり見えた。

頂上から尾根が1730mピークまでなだらかに続いている。その最低位置からドロップ開始、斜度は20度前後で林間だがピッチが広めでテレマークでも滑れる。北斜面の林間なので、粉雪が残っていてクラスト上に5cmのさらさらの粉雪があった。しばらくぶりのパウダーであった