2007年5月20日     槍ヶ岳撮りに鏡平、2000mまで

天気が回復することを期待して小雨の新穂高をスキーを担いで出発したのが6時半過ぎでした。小雨でも結構ぬれるのでブーツを板につけてトレッキングシューズで歩くのをやめました。これが帰りでひどい目に遭うこととなりました。

毎年、夏に鏡平らに槍ヶ岳撮りにくるのですが、新カメラのズームを撮りたくて、スキーを担いで左股林道をえんえんと歩きました。

朝から昼過ぎまでずっとガスで、弓折岳も大のま乗越しも
見えなかったのですが、一瞬数分の間はれました。

穴毛谷砂防ダムも一切見えません、笠が岳登山口まで行っても、雪もぜんぜん残ってません。

笠が岳登山道口からわさび平小屋まででぶりが2箇所あるのですが、今年のでぶりは大きいようで、林道にかかって、デブリ中にあった岩と泥が林道を埋めてしまいました。歩きにくくて大変です。夏までに片付けないと
お客さん困ります。

わさび平小屋は今年のゴールデンウィークもお休みでした。つっかえ棒してありますここまで1時間ですので、いいペースです。

わさび平小屋からでぶりを2箇所超えて、小池新道入り口に到着です、1時間40分かかってます。
 ようやく、雪の上です。

なんと、登り口に二人組、ボードを担いでいる人と大きなザックを背負っている人です。今日は、ずっと一人だと思っていたのですが、こんな天気で登りにくる人がいました。

いつもの木を撮影すると、向こうに何か居る、早速10倍ズームで撮ってみました。

10倍ズームでも手ぶれ補正で明るいF3.5ですので、くっきり見えます。

秩父沢にある雪は全部でぶりで積もっています。シールでどこまで登れるかわかりませんが、担いでいるよりも楽だろうということで、シール歩行開始です。

狭い急斜面を直登します。
 前方の二人組ボーダーのほうが遅れ気味です。

でぶりの筋が何本もあって数mの段差を超えながらししうどヶ原が見えてきました。後ろから二人組がついてくるので、何とか登りますが、一人だttらめげてしまいそうなデブリ超えです。

ようやく、ししうどヶ原で、でぶり帯から脱出です。

大勢の足跡がついてます。

足跡があまりにも右に寄っていて、夏道からずれていたので、まっすぐ、大のま乗越方向に修正して登る。

晴れ間が見えると、弓折岳がみえてきて、鏡平らももう少しだとわかるが、足が動かなくなってKちえ、休み休み登る。

数分でガスが流れてきます。新カメラはファインダーが無いので、液晶だと反射してまたくみえないので、どこを撮っているかわからずに撮るはめです。
 

雪は、新雪3cmくらいで、重い湿雪です。トレースは残りますが、ターンがうまくできるか問題です。

ズームで弓折岳アップします。稜線の雪庇が見えます。

ガスがまた来て、せっかくの大ノマ大斜面撮影できず。ここまでくると、滑りを意識したくなります。

12時前で、2000mを越えた、石松休憩というよりも、ダウンです。後続のお二人もここで休憩です。しかし、大ノマ岳から落雪の音が雷のように聞こえてきて無気味です。雪だるま程度の雪玉でも落ちてくる音は、雷のような響きがあって怖いです。

1時過ぎまで休憩して、ガスの晴れを待ったがどうもガスがき切れそうもない、今日は槍ヶ岳は撮れないだろうということで、2000m地点からしすどヶ原を滑ることにした。、

雪が重いので、大回りです、しかも掻き分けた底はどろんこの雪で、真っ黒なトレースができてしまいます。ちっとも、楽しくないターンです。

ししうどヶ原から秩父沢デブリ帯を超えます。スキーを履いていくより、担いだほうが楽だろうということで、今日はここでスキー終わりで担いで下ることにしました。

何本もデブリ溝を越えて、歩きますが、最後の狭い斜面を降りるのがいやなので、夏道をおりました。しかし、これが、失敗で、残雪が木や石の間にあって、踏み抜いてひざまで落ちるということがおきるのでストックで雪面をたたきながらゆっくり下るという無様な下りとなった。

夏道から抜け出て、ようやく左股林道の橋が見えてホットしました。

林道に出て、秩父沢を振り返って、まだガスに埋まっていた。右の林の中の夏道を通って失敗したので、来シーズンは左の細い残雪を滑ろうと思いました。

林道の下りが大変な苦痛でした。ブーツが前傾で下り坂を下るとつま先に圧力がかかって痛いです。つめが長いのもあるが、ブーツで下りはつらいです。びっこをしながら歩いて、わさび平小屋3時前で新穂高についたのは、4時半でした。トレッキングシューズをデポしておけばおけばよかったです。

新穂高で足湯につかって、足の痛みを和らげて
何とか駐車場まで歩いて5時過ぎ到着となりました。